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現地レポート

オールジャパン2015、明日開幕! RSS

2014年12月31日 17時13分

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JX-ENEOSウインターカップ2014の余韻がまだ残っている。それくらいの引力が、高校生たちの熱いプレイには込められていたのだろう。だがそれも2014年の出来事として、引き出しのなかにしまっておこう。過去を省みることは大切だが、一方で力強く前に進んでいくことも、2015年はさらに大切になる。

元日から「東日本大震災復興支援 第90回天皇杯・第81回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会」が始まる。「オールジャパン2015」である。その舞台に立つ選手たちは、ウインターカップに出場した者もいれば、出場できなかった者もいる。ただその多くがウインターカップを目指し、熱い高校時代を過ごした選手であったことは間違いない。当時の熱を今も抱き続け、今度は日本最高峰の戦いに挑むわけである。才能に恵まれ、努力を惜しまず、そして少しの運を味方につけた男子36チーム、女子32チームの選手たちのプレイを堪能したい。

第89回天皇杯は、東芝ブレイブサンダース神奈川に下賜された

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開幕を明日に控えて、ここでは今大会の展望を紹介しておこう。
男子は、いまだにリーグ戦で2敗しかしていないアイシンシーホース三河と、今シーズン好調の日立サンロッカーズ東京が大会を引っ張ることになりそうだ。特に日立東京は、前回大会はリーグ12位で参戦し、2回戦で敗れている。その屈辱を今大会にぶつけてくるはずだ。
対抗はNBL3位の三菱電位ダイヤモンドドルフィンズ名古屋と、同4位の広島ドラゴンフライズといったところだろうか。今シーズンからチームを発足させ、「Mr.バスケットボール」こと佐古 賢一ヘッドコーチが率いる広島の戦いぶりに注目したい。また前回大会のファイナリスト、東芝神奈川トヨタ東京はリーグ戦で苦しみ、それぞれ第6、第8シードの位置にいる。オールジャパン2015で巻き返し、リーグ戦の後半に勢いをつけようという思惑もあるだろう。

下位回戦に目を向けると、NBDL1位の東京エクセレンスは、同じブロックに大学1位の筑波大学を抱えている。筑波大は若くて、生きのよいタレントを多く抱えているだけに、この対戦が実現すればおもしろくなるはずだ。また大学2位に沈んだ東海大学も「NBLを倒すという目標は変わっていない」と認めている。さらには大学6位の明治大学がNBL11位の和歌山トライアンズと、大学3位の大東文化大学がNBL13位の熊本ヴォルターズと、ともに元日に対戦する。大学生の若い突き上げに期待がかかる。
むろんそこに社会人1位の九州電力や、地方ブロック予選を勝ち抜いてきたクラブチームがアクセントとしての“大人の味”をどう付け加えるのかにも注目したい。

2年ぶり18回目の皇后杯を下賜されたJX-ENEOSサンフラワーズ

2年ぶり18回目の皇后杯を下賜されたJX-ENEOSサンフラワーズ

一方の女子は、昨年度のWリーグの順位で推薦されており、今大会も第1シードはJX-ENEOSサンフラワーズである。リーグ戦ではすでに2敗を喫しており、順位も3位と定位置からは下がっているが、明らかな朗報として絶対的な司令塔、#12吉田 亜沙美がケガから戻ってきたことが挙げられる。ゲームにも少しずつ復帰しており、オールジャパン2015でのプレイタイムは限られるかもしれないが、負けず嫌いな彼女を前に後輩たちも負けるわけにはいかないだろう。
対抗は現在Wリーグ首位を走るデンソーアイリス、同2位の富士通レッドウェーブあたりだろう。そこに前回大会準優勝のトヨタ自動車アンテロープスシャンソン化粧品シャンソンVマジック三菱電機コアラーズといった実力のあるチームがどう絡んでくるか。トップリーグの“女性の意地の張り合い”は見応え十分である。

今年度のインカレを3年ぶりに制した早稲田大学は、WJBL8位の新潟アルビレックスBBラビッツと同じブロックにいる。実力のあるシューターや熱いファンを持つ新潟だが、早稲田大も勢いに乗ることができれば、ベスト8入りも十分に見えてくる。
また2年連続「高校3冠」を達成した、高校選手権1位の桜花学園高校は、筑波大学環太平洋大学の勝者と対戦する。前回大会と同じように大学生を破ることができるか。それとも大学生が意地を見せるのか。このあたりもおもしろそうだ。

結果だけを見れば、NBLやWJBLのチームが優勢であることは間違いない。だがNBDLや社会人、大学、高校、そして地方ブロック予選を勝ち抜いたチームにとって、やはり「オールジャパン」という大会は特別なものであるはずだ。誰しもが立てる舞台ではない。仕事や学業の傍らで、もしかしたら何かを犠牲にしながら、必死に努力をした結果として、元日からトップステージでプレイできるのだ。日頃の努力の成果を思い切り出し切ってほしい。それはNBLやWJBLのチームにとっても同じこと。自分たちのバスケットを出し切ることが、チームや選手たちの未来につながっていくのだろうから。

オールジャパン2015、明日、開幕!

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