JBA

JBA

現地レポート

突き上げろ! RSS

2015年1月2日 18時49分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

社会人1位として、最後まで戦い抜く姿勢は見せたつもりだ。だが「Wの壁」は高かった。
山形銀行は、WJBL10位の日立ハイテク クーガーズと対戦し【47-62】で敗れた。それでもトップリーグのチームを苦しめ、嫌がらせたことは、リーグの違いはあっても同じ社会人として気持ちは負けていなかったと言っていい。

果敢なドライブで得点を重ねた山形銀行⑨佐藤優香

果敢なドライブで得点を重ねた山形銀行⑨佐藤優香

チームトップの13得点をあげた、山形銀行の#9佐藤 優香が言う。
「前半はやってきたことを出せたと思います。ただ40分を通してとなると難しかったです。ポイントを絞って守ろうとしたのですが、絞り切れずに徐々に我慢ができなくなって…ディフェンスがうまく機能しないと私たちはオフェンスでもリズムがつかめないので、そこで流れが相手にいったのかな」
山形銀行は、毎年オールジャパンでWリーグのチームに勝つことを、目標の1つにしているという。今年は4年前の第77回大会で破っている日立ハイテクが最初のターゲットとなる。当然佐藤たちも「そのときの再現を」と考えてもおかしくはない。

しかし結果は上記のとおり。
「日立ハイテクのほうがゲームをよく知っていたように思います」
佐藤はそう振り返る。
そうしたチームとしての強さやフィジカルでの高さ、速さを山形銀行が知らないわけではない。年に2回くらいはJX-ENEOSサンフラワーズと練習ゲームをしているし、今年は富士通 レッドウェーブや新潟アルビレックスBBラビッツとも対戦し、スキルやフィジカルの差を体験している。だから、それに対する準備もしてきたのだが、「やはりリーグが始まると違いますね。毎週トップリーグのチームと対戦している日立ハイテクと、夏にやるだけの自分たちではやはり差が出てくると思います」佐藤は負けを認める。

ボールに食らいつく山形銀行。それを40分間通せるかどうかが、今後の課題となる。

ボールに食らいつく山形銀行。それを40分間通せるかどうかが、今後の課題となる。

それでも、実業団に入ってバスケットを続けると決めたのは本人である。仕事をしているから、環境が整っていないからなどと言い訳はしない。
「個人的にはドライブで抜けるという手ごたえはありました。でもさすがにWリーグのチームはすぐに対応してくるので、その次の次くらいまで準備しておかないとダメですね。実業団では1つの合わせで大丈夫でも、上にいけばいくほど、2つ目、3つ目の合わせまでが必要になってくる。リバウンドだってそう簡単に勝てないのだから、シュートの精度もあげないといけないし…」
わかっていたつもりだが、それでも公式戦でそれを改めて体験できたことは、佐藤をはじめ、山形銀行の今後につながるはずだ。

オールジャパンはトップリーグ以外のチームが彼女たちに挑戦できる唯一の公式戦。下からの突き上げがあってこそ、日本バスケットの競技レベルは上がっていく。

[ 記事URL ]